陶胎漆器 盃
酒を飲む時、どのような酒をどのような器で飲むかは、酒飲みにとって、とても大事なことであり楽しみの一つである。一人で飲む時、親しい友人と、或いは恋人と飲む時、大勢でワイワイ騒いで飲む時。また春夏秋冬、空気のはだざわりによって選ぶ器が異なる。これほど、器にこだわるのは日本酒以外にないのではないか。これが「日本の誇れる酒の文化」なのだ。この陶胎漆器の器は、「酒が美味しそうに見え、ほっと手に取ってみたくなる」そう言う素直な優しさを感じさせ、自己主張しすぎないやわらかな華やかさもあり、一つ持っていたいと思わせる説得力がある。