キヤノン IXY シリーズ
APSフィルムカメラの頃から、それまで「横」=水平基調が当然視されていたカメラのディメンションを「縦」=垂直方向へ転化させつつ、ボックス&サークルのテーマを打ち出したIXYのデザインセオリーは不変である。矩形の本体に同心円状のレンズ部という組み合わせは、コンパクトデジタルカメラの一つの定型として今は多くのメーカーが踏襲するが、IXYのデザインセオリーは、たとえモデルごとに新たな取り組みが成されても、芯の通ったアイデンティティとして息づいている。デジタルカメラ市場における技術やニーズの変化にも耐える強度を感じさせる。