つばめいくプロジェクト
卒業したら都市に出て行って二度と戻ってこない、そんな人生モデルが変わろうとしている。生まれ育った街が好きになれば、たとえ出て行ったとしてもいつか戻る場所になる。このプロジェクトのユニークな点は、参加する中高生たちの、そんな強いモチベーションが見える化されていることだ。3人の女子高生が燕市の魅力を伝える冊子を創る作業を通じて自分のまちが大好きになったことを行政と地元企業が受け止めて、学年を超えて長期的なプログラムになった。行政からすれば、地域からの人材流出という社会課題解決事業であり、同時に中高生が自発的に地域を学ぶ教育プログラムにもなっている。地方創生はソフトやハードへの投資からではなく、そこに生まれ育った若者たちの心の中から起きるのだと感じさせてくれるプロジェクトだ。