グッドデザインフリーク

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合板の写真

あかね合板(APボード)が作り出すこれからの山のすがた

あかね材という名称の木材がある。育成不適地に植えた弱い杉が、スギノアカネトラカミキリという昆虫の食害にあった木材であり、被害は全国に広がる。あかね材か否かは製材後にしか判らず、あかね材の場合は食痕により価値を失いチップや燃料となる。これは手間と時間をかけて育てた商品価値が暴落するということであり、山は経済的打撃を受ける他、伐採/放置/腐敗/山の荒廃という負の連鎖の原因となる。それを断ち切るため本対象がプログラムされた。最終的な主旨は「現在の杉が大量に植えられた山は人工的/不自然な風景であり、次代に向けて生態系を取り戻す必要がある」というものであり、それは地域ごとの母樹から発芽させ育てた、地域性苗木を植えることで達成されていく。将来的にはそれら樹木の用途が生まれ、また景観資源となって地域の経済価値を生んでいく。このプロセスを実現するための資金源として、あかね材を合板として商品化し高付加価値利用をする試みが開始された。結果、チップとして処理されるのに較べ、多くの資金を山へ還元することに成功している。研究データに基づく実行プログラムと経済的好循環の実現、さらに本来の山の姿を復元することによる新たな森林経済の創世活動として高く評価した。

 
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