グッドデザインフリーク

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医療や教育・研究に関する用品と機器設備に関するグッドデザイン一覧を表示

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医療機器の写真

GGアブソーテック

コロンブスの卵的な発想で開発された内視鏡外科手術用ガーゼである。従来の内視鏡外科手術では、白色のガーゼが使用されてきたが、内視鏡外科手術で用いられるカメラの特性として、白色の被写体が画像内に入ると、白色の被写体に自動的に露出が合うため、手術中の臓器の画像が一気に暗くなってしまうという問題があった。当内視鏡外科手術用ガーゼは、ガーゼを血液と補色の緑色に染色することによってその問題を解決している。応募者へのヒアリングにて使用シーンの映像を見たが、白色ガーゼと緑色のガーゼを挿入した場合の画像の差は歴然だった。これまでガーゼの色を変えるアプローチがなかった理由は、ガーゼは「純綿糸を平織りした原布を脱脂し漂白したもの」と薬事法で決められているからということもわかった。そのため当内視鏡外科手術用ガーゼは、ガーゼではなく血液吸収目的のスポンジと位置づけることによって緑色の染色を実現したという。緑色のガーゼは血液を吸収すると黒色になるため、血液を吸収すると赤色に変色し臓器との見分けが付かなくなる白色ガーゼのもう一つの欠点も解決している。内径12mm以上のトロカールからの挿入・抜去を容易にするために、形状を三角形にする工夫もある。年々高度化する内視鏡手術だが、ハイテク機器の欠点を大掛かりな開発ではなく知恵を使って解決した当内視鏡外科手術用ガーゼのデザインの取り組みから医療機器の開発現場が学ぶことは多いだろう。

 
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