フロントドライブ グリップ
同社のサンダービートは、内視鏡下外科手術におけるエネルギーデバイスである。世界で初めて止血に優れているバイボーラ高周波エネルギーと、組織の切開、剥離に優れている超音波エネルギーを同時に扱うことで、一本のデバイスで血管の封止操作と組織の切開・剥離操作が行えることが特徴だ。当応募対象は、サンダービートを的確に操作するためのグリップのデザインである。ピストル型の本機をホールドすると、中指、薬指は本体前方のレバーに、人差し指は「SEAL&CUT」と「SEAL」ボタンに自然に添えられるよう造形されている。「SEAL」ボタンには凸状のリブがあるため、指先で触れるだけで両者を判別できる。先端部の回転ノブは、凹凸が大きなダイヤル型をしており、凹部にはレリーフ状の滑り止めもあるため、人差し指を添えて容易に回転させることができた。操作性を第一義としてデザインされたスタイリングやカラーリングには無駄がなく洗練されており、高精度なエネルギーデバイスという印象を視覚的にも与えている。