日立放射線情報システムOPEN-RIS
2007年度 グッドデザイン賞 受賞
医療システムにおけるソフトウェアデザインには、高度の専門性と平易で誤操作の少ない普遍性の両立が求められ、最終的には長時間労働に耐える画面デザインへと昇華される。
本ソフトは、開発時からデザイナーを現場調査に加え、放射線技師の業務フローを解析することからデザインの手法を導入している点が評価できる。
さらに、タッチパネルのボタンサイズや文字サイズ、色彩と明度、画面スクロールの方向や速度などを現場にフィードバックしてユーザーに使用感を循環的に確認している点など、専用ソフトの開発における基本を守りながら高いレベルにまとめ上げていることは大いに評価できる。
日立放射線情報システムOPEN-RISの概要 | 既存の病院情報システムとオンライン接続して、放射線検査の予約、受付、実施、医事請求、照射録管理までを一貫して行うサポートシステム。 CT撮影、MR撮影、核医学撮影などの幅広い検査に対応している。 RISの導入により画像に関する撮影情報を一括管理することができるため、データを多角的に活用することができる。 フィルム枚数や造影剤などから経営面への効率化へ、被曝量などから患者の安全面への配慮を可能とした。 |
プロデューサー | 株式会社日立メディコ マーケティング統括本部メディカルIT戦略本部本部長 井桁嘉一/メディカルIT事業部 システム本部 開発部 技師 鈴木雅登 |
ディレクター | 株式会社日立製作所 デザイン本部 情報ソリューションデザイン部 主任デザイナー 高野昌樹 |
デザイナー | 株式会社日立製作所 デザイン本部 ユーザエクスペリエンスリサーチセンタ ヒューマンセンタードデザイングループリーダ 主任 河崎宜史/情報ソリューションデザイン部 川瀬麻衣子 |
日立放射線情報システムOPEN-RISのデザインについて | OPEN-RISは現場調査からわかった運用フローをもとに、「閲覧・検索」→「詳細情報」→「実施・入力」という放射線撮影手順に沿って画面を横へスライドさせるGUIデザインを実現。 なめらかな動きによってスライドさせることにより、本来の紙の「依頼箋」から必要な患者の「依頼箋」を選び取る感覚を大切にしたことで、紙運用の方がわかりやすいと考えていたユーザやパソコンを苦手とするユーザにも受け入れられた。 |
ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項 | タッチパネル操作における操作の容易なボタンサイズの確保、手の動きを考慮したボタンの配置位置、背景色と文字色の十分な輝度差の確保、最低文字サイズの設定などのユーザビリティへの配慮を行い、コンピュータに不慣れな方からベテランの方まで、容易に本システムを使いこなすことが可能となり、業務の効率化に繋がった。 |
製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応 | 「長くユーザに使ってもらう」という意味で、ユーザには稼動当時のバージョンをずっと使ってもらうのではなく、バージョンアップをしながら長く使ってもらうことを前提としてシステム設計を行った。 「廃棄される段階」は「バージョンアップする段階」と考え、新バージョンプログラムとの入れ替えとして対応。 |
日立放射線情報システムOPEN-RISをもっと見る・購入 |
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オフィシャルサイト | http://www.hitachi-medical.co.jp/product/iryou/open-rits/index.html |
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