本格実務電卓(いい電卓) JS-20DT
おもに業務用途などで使用頻度の高いユーザーに適した電卓として、全体に安心感の備わった設計が好ましい。使用者に対して手前側が緩やかなカーブを描く本体形状をベースに、各部の形状や色づかいに配慮がみられる。特にキーに関しては、ピッチやグルーピングが適切であるとともに、キートップの色彩の選択が効果的である。本体とのコントラストを適度に保った低めの彩度によるキーのハーモニーは目にやさしい印象で、視野に入ってもうるささを感じることがない。キーの形状も一見するとスクエアだが実際は繊細にまとめられており、それらが総合して心地よい使用感をもたらしているのだろう。時流に合わせて担う機能も増加し、「できること」が増えてきても、ユーザーが安心して向き合える電卓という商品性が維持されている。