ミクロン 6x15 CF
2008年度 グッドデザイン賞 受賞
初代機の開発が1921年というから、もう一世紀近く前になる。
携帯型の小型望遠鏡の元祖だが、いまだにそのデザインが命脈を保っているのに驚く。
自然観察、観劇、スポーツ観戦、美術鑑賞など用途は広い。
いくつもの改良が重ねられたが基本のデザインは変わっていない。
一時期製造中止となったが、1997年に再開された。
やはりこの企業の精神と原点を表現する商品なのだろう。
いつも思うのだが、手に取った時の重量感、目に合わせて接眼部を広げる時の感覚、そういう微妙な身体的な目に見えないデザインへのこだわりがこの商品の寿命の長さに繋がっているのではないかと思う。
そのこだわりを賞賛したい。
ミクロン 6x15 CFの概要 | 小型双眼鏡ミクロンは、1921年に初代機が発売され、高性能な光学系と小型軽量ボディを活かし、野外での観察はもちろん、美術館などの作品鑑賞から観劇、旅行、スポーツ観戦まで、幅広い用途に対応し、好評を博しました。 その後、モデルの追加や改良を続け長きにわ作り続けられました。 ミクロン6x15CFは、一時期の製造中止を経て、1997年に再発売されました。 初代ミクロンから基本的なコンセプト、デザインを引き継ぎつつ、光学性能の向上、部品の材質、加工方法が見直され、さらに理想に近いミクロンへと進化しました。 |
達成しようとした目標 | 新製品が次々に生まれ消えていく消費社会に、ユーザーは危機感や不満を持っているはずです。 ミクロンは、高い性能や耐久性、飽きのこないデザイン、所有感を満足させる作り込み、さらには環境側面にまで配慮した設計によってユーザーの長い愛着に応える製品を目指しました。 |
プロデューサー | 株式会社ニコンビジョン |
ディレクター | 株式会社ニコン |
デザイナー | 株式会社ニコン |
ミクロン 6x15 CFのデザインについて | 新製品をデザインするには、見た目の変化が必須のように思われますが、このミクロンは初代と比較して見た目はほとんど一緒です。 しかしながら、目をこらして、所有者が愛機を愛でるような目で見ると、ミクロン6x15CFの完成度の高さが分かっていただけると思います。 これが時代を越えて引き継いだミクロンの魅力です。 |
ミクロン 6x15 CFはどのような使用者・利用者を想定したか | 野外での観察はもちろん、美術館、博物館での作品鑑賞から観劇、旅行、スポーツ観戦まで、多くの用途に使用したいと思う一般ユーザーを想定しています。 |
ミクロン 6x15 CFはその使用者・利用者にどのような価値を実現したか | 手軽に使いたいユーザーには小型計量で、どこにでも持ち運べる利便性。 本物志向のユーザーには長い愛着に応えるデザインや作り込み、耐久性を実現しています。 |
社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点 | ニコン環境対策に対応した製品であること。 その性能や外観品質が長期間維持できること。 さらには時代、流行の変化にも耐えられるデザインであることが必要でした。 |
その問題点に対し、どのように対応したか | ニコン環境対策には、新規の材質、加工方法にて対処。 性能、品質維持については、材質の選定や作り込みにて対処。 デザインは、初代ミクロンのもつ機能美と精緻な作り込みで対応しました。 |
ミクロン 6x15 CFをもっと見る・購入 |
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オフィシャルサイト | http://www.nikon.co.jp/main/jpn/index.htm |
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