必要な資材を必要な時に

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建築現場の作業工程の効率化

ビジネスモデルのデザイン

株式会社アキュラホーム

グッドデザイン賞

大工の慢性的な人手不足と人材育成、工期、コストの問題は、全国の大工と工務店が抱える大きな課題である。

近年はこのような工務店からの応募が増えており、審査の現場では、個々の会社で苦心したアイデアを試行し模索を続け、業界全体が仕組みのデザインの重要性に気づいて解決に向け実行するエネルギーを実感している。

アキュラホームの今回の受賞は、過去に同社で受賞された、工務店を横繋ぎし弱みを強みに変えることで資材調達の仕組みをより発展させているものとして、その進化を評価し応援したい。

必要な資材を必要な時に/必要なサポート人材を必要な現場に。在来木造建築業界の未来を変える建築作業工程。の概要大工の人材不足や、後継者の育成、労働環境の改善など建築業界が抱える課題を解決し、ユーザーに安定した品質の住宅を適正価格で提供するための作業工程の仕組みである。
親方大工をサポートしながら、基礎的な技術を習得しキャリアアップに繋げる「大工サポートチーム」と、プレ加工と適切配送の「ジャストイン配送システム」(2016年度グッドデザイン賞受賞)を組み合わせ、大工の作業効率向上と負担軽減を実現。
結果、十分な検査時間を確保できるため、ユーザーに対して安定して品質の高い住宅を適正価格で提供することを可能にした。
また、大工サポートチームメンバーが将来的には親方大工となり、継続的な施工・建物監理が可能となる。
必要な資材を必要な時に/必要なサポート人材を必要な現場に。在来木造建築業界の未来を変える建築作業工程。の製品仕様在来木造建築業界の未来を変える、建築現場の作業工程の効率化
プロデューサー株式会社アキュラホーム 代表取締役社長 宮沢俊哉
ディレクター株式会社アキュラホーム 常務執行役員 伊藤圭子
デザイナー株式会社アキュラホーム 建築推進部 部長 加古一彦/建築推進部 山田飛鳥
必要な資材を必要な時に/必要なサポート人材を必要な現場に。在来木造建築業界の未来を変える建築作業工程。のデザインについて必要な資材を必要な時に/必要なサポート人材を必要な現場に。
2つの仕組で高品質な住宅を適正価格で供給。
ユーザー・社会に伝えたいこと大工人口が減少し、受注に対する施工力の確保が難しい状況において、品質が担保された住宅を安定して提供するためには、建築部材等の工業化と共に、建築体制を見直すことが急務である。
従来、木造建築の建築体制は、大工になりたいと希望した若者を子方(弟子)として入門させ、大工作業を分担していたが、大工が減少し続け、少子高齢化社会で大工人口の増加が期待できない昨今は、子方を持たない親方大工が増え、受注に対する施工力確保が難しい状況にある。
この状況の中で、ユーザーへ安定した品質と適正な価格で住宅を供給するために、現在の建築体制を改革し、次世代に繋げる建築体制を構築することが喫緊の課題であり、従来と異なる仕組みが必要と考えた。
ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項近年の大工は専門的な施工を行いながらも、資材が届けば作業を中断して受け取りに行き、梱包をひとつずつ開封し、不要な梱包材を捨てる等の作業を併行していた。
かつ、届いた資材が今使うものとは限らず、雨に濡れない位置に移動させ、単純な棚等を組み立てるのも全て自分で行っていた。
納期を守ることに掛ける労力は大きく、若手を育成する時間の余裕はなかった。
ジャストイン配送システムにより、現場での資材管理・組立等の作業負担がなくなった効果は大きく、大工は作業に集中できるようになった。
作業内容にフォーカスして分析していく内に、軽作業を別人員で補うことで、大工の作業効率は飛躍的に向上することが明らかになった。
大工サポートチームは軽作業を、大工の監修を受けながらマスターしていき、従来は1棟/25日だった施工期間が現在では2棟/28日となった。
大工職の持続性と、木造建築のコスト/クオリティ向上に繋がるものと考えている。
どこで購入できるか、どこで見られるか株式会社アキュラホーム 建築推進部
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オフィシャルサイト http://www.aqura.co.jp/

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