箱家

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組み立て式和室

住宅や住宅設備

株式会社坂本乙造商店(福島県)

2008年度 グッドデザイン金賞 受賞

部屋の中に設置する組み立て式の和室である。

とかくまがい物になりがちな仮設の仕切りであるが、この「箱家」は、材料を吟味し、技を駆使して細部まで本気で造られた本格的な和室である。

畳はもちろん、船底天井がかかり、漆塗りの床の間があり、濡れ縁まである。

釘やネジは一切使わず、当て木とハンマーだけで一時間あれば組立て、分解ができる。

たった三畳の結界であるが、ゆったりと寛ぐことができる上質な空間が手に入る。

箱家の概要屏風を立てまわして「結界」をつくるという古来の習慣に加え、天地を台輪と支輪により挟み込んで「箱」にするという伝統的和家具や仏壇の技法を工夫して組み立て式の和室を開発、「箱家」と名づけた。
電気が無ければ家も立たないというプレハブ文化の中、城下町会津の宮大工をはじめとする職人たちの力を結集して小さいながらも純和室を実現させた。
良材を用い、釘やネジを使うことなく繰り返しの組立・分解にたえる仕組みとした。
達成しようとした目標「箱家」は組み立て式の和室で、日本人の五感が感じるたたずまいの美しさを追求。
障子を開けて室内に入り、落ち着く場所に座ると、天井から暖かな光と障子を透した柔らかな光。
太鼓張りの障子による、程良い静けさに気持ちが落ち着く。
せまくとも本格的な和室の中で、心静かに音楽を聴き、本を読み、そして手紙を書き、時に写経する。
ゆったりとお茶をたしなむのも、青畳に大の字に寝るのも贅沢で自由な時間の楽しみである。
プロデューサー株式会社坂本乙造商店 代表取締役社長 坂本 朝夫
ディレクター坂本 朝夫
デザイナー坂本 朝夫
箱家のデザインについて日本人の心にしっかりと刻まれている伝統の和室を、現代風にアレンジすることなく、それでいて素人でも十分扱うことの出来る組み立て式にして創ってみたいと久しく思っていました。
それが出来れば、日本の文化を衣食住の最後に海外に広く紹介できると考えたのです。
苦労したのは海外での極端な低湿度への対応でした。
十回以上の試作を繰り返し、やっと完成した室内でくつろぐ時、つくづく日本人でよかったと思いました。
箱家はどのような使用者・利用者を想定したか年々増える我々熟年世代は男女を問わず、「和室」に郷愁を持っている。
子育てを終えて落ち着いた自分だけの空間、静かな和室のたたずまいの中で心癒されたいと思う人は多い。
「既存の家をリニューアルして和室を作るのは思った以上に費用がかかる--和室は欲しいが部屋を固定化してしまう事が不安」等様々な不安要素に対応するこの「箱家」は、これから迎える熟年世代をターゲットと考えている。
箱家はその使用者・利用者にどのような価値を実現したかマニュアルに従えば、釘や木ネジを使う事無くおよそ50分で組立てが完了する。
小さな床の間に軸を掛け四季のしつらえを楽しむ。
ある時は付属のコンセントを利用してパソコンや音楽を楽しみ、時にはスタンドを持ち込み読書三昧にふける事も可能である。
まさに「男の隠れ家」的空間を提供する製品である。
社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点組立式は本来再使用が可能な事から環境に配慮した製品ですが、釘や木ネジを使用する事で再組立に支障の出る事が想定された。
又、環境の著しく異なる海外で使用された場合に問題が生じるのではとの不安があった。
その問題点に対し、どのように対応したか伝統的な和家具や仏壇の構造を参考に、四隅に屏風を回し壁とし、上下の枠で全体を固定する事で釘も木ネジを使わずに組立可能な構造を設計した。
海外での使用を念頭に、湿度条件の異なるボストンに「箱家サンプル」設置し、変化を検証。
天然木を使用している為、極度の乾燥により障子の桟の曲がりや組立部品間の隙間の拡大等の問題点を確認し、美観を損なう事無く、内部構造の修正を行い今回の「箱家」として発表。
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オフィシャルサイト http://www.eyes-japan.co.jp

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