石巻・川の上プロジェクト

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コミュニティづくり

コミュニティ・地域社会のデザイン

石巻・川の上プロジェクト

復興デザイン賞

被災によって仮住まいを余儀なくされた沿岸部の人たちが、移住する先(石巻・川の上地区)の元の住民たちと共生するためのコミュニティ・デザインがこのプロジェクトの骨格となっている。

丁寧に街の人たちの声を拾い、時間をかけて対話・交流の場をつくりながら、みなが共鳴できる共通のデザインコンセプト(教育、居場所、暮らし方)を紡ぎ出していった、そのプロセスの一つ一つに愛情が感じられた。

大正時代の農協倉庫を、住民が憩える図書館としてリノベーションした「百俵館」は大きな成果だが、2017年の移転実施を越えて、これからも豊かな地域コミュニティ創造をサポートする存在であって欲しいと願う。

石巻・川の上プロジェクトの概要石巻・川の上プロジェクトは「まちを耕し、ひとを育む」という理念を掲げ活動している。
約400世帯が住む川の上地区は2017年に防災集団移転により沿岸部から約400世帯が移り住む予定である。
異なるバックグラウンドをもつ人たちが一緒になるため、新旧の住民が親睦を深める場が求められていた。
川の上プロジェクトは、住民同士が交流を深める場として、まちづくり勉強会と懇親会を兼ねた「イシノマキ・カワノカミ大学」を実施している。
「川の上・百俵館」は、大谷地農協が精米や搾油していた倉庫を改築し子どもも大人も誰でもいつでも本を読み、学び、地域の未来に向けて語り合い、気軽にお茶っこが楽しめる公共の場を提供している。
石巻・川の上プロジェクトの製品仕様【建物計画】延床:95.23㎡/建物高さ:6.4m/構造:大正時代建造の軸組木造書架構の活用、耐震補強、および妻側ポリカーボネート材による開口の確保/外装:漆喰塗装+焼杉/内装:地場木材(松、杉)、天然塗料、EP塗装、木造作建具/【照明計画】:関節照明、ライティングレール【広場計画】:玄昌石の石張り、雄勝石の石積みベンチ、敷地内樹木の移植【サイン計画】:レーザーカッターを用いた木製サイン
プロデューサー石巻・川の上プロジェクト 三浦秀之
ディレクター株式会社スタジオテラ 石井秀幸+EDO社 上田真路+ONO BRAND DESIGN 小野圭介+Like Bla Re 鳥羽真+オブセリズム 花井裕一郎+prsm 藤代健介
デザイナー石巻・川の上プロジェクト 加藤聖也、勝呂祐介、川村悠可、菊地瑞広、杉山芳里、鳥海宏太、平本知樹、星島健一、三浦富雄、三浦るり、森田遼、山下匡紀
石巻・川の上プロジェクトの開発・企画について東日本大震災以降、川の上地区では新旧住民双方に様々な課題が生じていた。
防災集団移転を予定し仮設住宅に住む沿岸部の住民は、狭い仮設住宅に引きこもりがちになりコミュニケーションが不足していた。
川の上地区に従来から住む住民は、少子高齢化によりコミュニティとして維持しつつ、地域への愛着をもつのが難しい構造になっていた。
本プロジェクトは新旧住民を繋ぐことで相互理解の深化と既存課題を解決することを目的とした。
石巻・川の上プロジェクトのデザインについて石巻の防災集団移転地でプロセスの共有を通じた「居場所」「教育」「暮らし方」に根差す新旧住民を繋ぐ活動
ユーザー・社会に伝えたいこと東日本大震災で他の地域に比べ被災の度合いが小さかった石巻市川の上地区では同市の大川地区、雄勝地区、北上地区などから約400世帯の仮設住宅と将来の防災集団移転を受け入れることになった。
多くの仮設住宅に住む沿岸部の住民は先の見えない生活に不安を覚える一方で、主に農業を営む元々の住民もあらたな地域づくりへの不安を感じていた。
川の上地域で新旧住民を繋ぐコミュニティづくりを検討することへの重要性が生じた。
石巻・川の上プロジェクトはその使用者・利用者にどのような価値を実現したか石巻・川の上プロジェクトでは新旧住民の交流を促すため、また活動を自分事として捉えてもらうため「プロセスの共有」を重視しながら活動を進めている。
「川の上・百俵館」を構築するにあたり住民および建築・ブランディング・ランドスケープ・照明・ライターなどの専門家が主体的となってワークショップを実施し「居場所」「教育」「暮らし方」を軸にしたコンセプトが生み出された。
農協倉庫のリノベーションにあたり、漆喰塗、ペンキ塗り、敷石、焼き杉板づくりなど、地元の職人の指導を受けながら多数の地域住民やボランティアに建築プロセスに関わってもらうことにより、自分たちがつくった場所としての意識を創出することを目指した。
建築プロセスに関わった住民やボランティアは、延べ300人を超え、開館後も自分たちがつくった場として活用している。
地元住民が主体的に運営に関わり、知った顔がいることによる安心感の創出を出すことを心がけている
ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項時の経過と記憶が刻まれている木造軸組みや農業倉庫であったことを物語る滑車を保存し、新旧住民の帰属性が高まるような図書館を計画した。
ペンキ塗り、焼き杉づくり、石張りなど建設のプロセスを通して新旧住民が交流できるような設計を行った。
屋外でもお茶や本を楽しめる石積みベンチ、夜でも拠り所になるような照明計画、コーヒーグッズ、サイン計画と時間をかけながら、地域の風景や生活の一部になるような図書館を目指した。
どこで購入できるか、どこで見られるか石巻市小船越(川の上地区)、川の上・百俵館、石巻・川の上プロジェクト
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