東京金魚

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移動水族館

コミュニティ・地域社会のデザイン

オリックス水族館株式会社・すみだ水族館

グッドデザイン賞

既存の水族館という概念をとらわれないアイデア、実在した文化のリサーチと再生、地域住民を巻き込んだ実際の屋台の再生と連動した販促物制作と、一連のデザイン性がとても高く大変完成度の高いプロジェクトである。

東京金魚の概要かつて下町に栄え定着していた金魚売りの文化を現代風に蘇らせるプロジェクト。
移動水族館のパッケージを水族館の原点とも言える金魚売りの屋台と融合させることで、東京に水族館を基点とした懐かしくも新しいコミュニティを創り、ブランディングを図る仕組み。
過去に実際に使われていた金魚売り屋台の骨組みを墨田区の人々によってリメイクした移動式屋台「すみだ号」を使用。
わら半紙刷りの季刊情報紙「東京金魚かわら版」やワークショッププログラムなども併せつつ、地域のお祭りや商業施設などへ多数出展している。
開始1年で15箇所を超える出展を果たし、集まった人々へいきものを基点としたコミュニケーションの提供を行なっている。
東京金魚の製品仕様①活動の象徴となる移動式屋台は幅1,200mm×長さ2,400mm×高さ2,000mm。
②屋台には自転車を接続可能。
③20cm水槽8本+60cm水槽1本を内包しており、最大10種、30匹ほどの金魚を展示可能。
④解説をするスタッフが着用する古式ゆかしい前掛けおよび屋台に据え付けるのぼりには、東京金魚のロゴを記載。
⑤屋台には本棚が据え付けられ、レトロな風合いのふれあい情報誌「東京金魚かわら版」を設置。
プロデューサーオリックス水族館株式会社 代表取締役 三坂 伸也
ディレクターすみだ水族館 館長 山内 將生
デザイナーすみだ水族館 館長 山内 將生
東京金魚の開発・企画について江戸時代に水路の拡張と共に発展した“水都”東京の下町には、かねてより水に親しみ魚を愛でる文化の基礎と精神があった。
本活動では、世代を超えて愛される身近な生物「金魚」を通して、出会う人々に改めて生き物に親しむ豊かな気持ちを運び、そこで隣り合った人々の自然なコミュニケーションを引き出すことで、人と生き物、人と人の関係が希薄になりがちな現代社会において失われつつある地域コミュニティの復活を目指している。
東京金魚のデザインについて金魚を展示したまま移動・展開が可能な機能性、および世代を超えて愛着を持たれる設えを目指した。
ユーザー・社会に伝えたいこと下町に江戸時代〜昭和初期を中心に栄え、根付いた金魚売りの文化は、売り歩いた金魚のメンテナンスなどを通して継続的な人と人との共有するつながりを生み出し、地域にいきものを中心としたコミュニティを創り出す役割も担っていた。
すみだ水族館は、東京下町に存在する唯一の水族館として、一度は途絶えてしまった金魚売りの文化および、それを取り巻いていたコミュニティの復活を目的とし、本プロジェクトの立ち上げを行なった。
東京金魚はその使用者・利用者にどのような価値を実現したか東京の下町に位置するすみだ水族館では、水族館が近所の公園のように日常的な存在として地域コミュニティ発生の役割を担う“水族館のある暮らし”を提唱、年間パスポートの普及や地域顧客向けイベントの催行に開業時から取組んできたが、そこで生まれるコミュニティはどうしても来館者の枠に限定され、水族館内で完結するものに過ぎなかった。
本活動では水族館の枠を飛び越えた地域への積極的なアプローチを可能とする仕組みとして、江戸〜昭和に栄え定着し、今は消え去った移動式屋台の構造に着目し、生物を水槽に展示した状態のまま移動・展開するパフォーマンスを行うことができるようになっている。
また、古くから下町に根付いていた金魚を取り巻く文化を会話のエッセンスとして取り入れるツールとして、「東京金魚かわら版」というわら半紙刷りの情報紙も刊行している。
ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項すみだ水族館では、生物そのものの情報ではなく、「飼育スタッフの生物に対する想い」を来場者に伝える仕組みづくりに取組んできた。
いのちを扱うコンテンツが中心となる水族館では、真摯にいのちと向き合うスタッフの姿があることで、受け手の中に温かい気持ちを宿すことが出来る。
本プロジェクトにおいても、上記の価値を損なうことなく館外に運ぶことで、温かい気持ちを共有した人々の“愛の連鎖”が生まれることを願っている。
どこで購入できるか、どこで見られるかすみだ水族館館内(2015年9月29日時点/イベント時は別会場に移動、季節等によって変動有り)
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