旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント

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書籍、カード

広告・宣伝のデザイン

慶應義塾大学 井庭崇研究室

グッドデザイン賞

超高齢化社会を迎え認知症の患者はますます増えると予想され、それを支える家族や介護者の負担をどう軽減できるかは大きな課題である。

認知症は人により症状が異なり、家族や周りの人にとって、その不安や精神的負担を外部と共有することが難しい場合もある。

この「旅のことば」は、患者によって異なる様々な症状や状況と、その対応策がカード式にまとめられており、利用する人があてはまるカードをセレクトし、自分だけのヒント集をつくることができる。

また、カード式であることで、気軽に手に取りやすく、その時々の状況に応じた新しい発見を得やすい。

使い手に親身によりそうデザインであり、高く評価した。

レイアウトや色の使い方、フォントの大きさなど、グラフィックデザインを高度化することで、さらに良いものになるであろう。

旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒントの概要「旅のことば」は、認知症と診断された後もいきいきと暮らしている方の生活の秘訣を、他の方々が自分の生活に取り入れられるようにつくられた、認知症とともに前向きに生きるための辞書のようなものです。
全部で40個の「ことば」(秘訣)があり、「認知症の本人」「家族」「周りの人」と3つの立場に分けて書かれています。
認知症とともによりよく生きるには、誰か一人が頑張るのではなく、関わるみんなでよりよくしていかなければなりません。
「旅のことば」は皆がそれぞれの立場で少しずつ「ことば」(秘訣)の真意を理解し実践することで、変化が連鎖し、全体がよい方向へ向かってくようにつくられています。
旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒントの製品仕様書籍:ソフトカバー112頁 19.6 x 18.2 x 1.2 cm カード:B6版 45枚組 マット両面PP加工
プロデューサー慶應義塾大学 井庭崇
ディレクター慶應義塾大学 井庭崇+認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 岡田誠
デザイナー慶應義塾大学 井庭崇、松本彩、鎌田安里紗、玉置南歩、松村侑、金子智紀+認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 岡田誠、徳田雄人、庄司昌彦、田中克明、奥井康文、池澤努
旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒントの開発・企画について認知症というと「人生の終わり」が意識されて塞ぎ込んでしまう方が多いのですが、本作では、前向きな姿勢で、認知症とともによりよく生きている人の存在を広く世に知らせるとともに、その方々がどのような考え方・工夫で暮らしているのかを紹介しました。
これにより、認知症のご本人やご家族の「生活の質」(QOL)の向上と、介護施設や地域コミュニティでの新たな支援・コミュニケーションの誘発を目指しました。
旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒントのデザインについて前向きで実践的な「秘訣」を小さな単位でまとめ、読者が状況に合わせて取り入れられる形式で記述する
ユーザー・社会に伝えたいこと現在、認知症および前期認知障害の高齢者は約800万人と推定されています。
認知症という言葉からは負のイメージが想起され、それは本人や家族の辛さを増幅させています。
このような社会でも、明るく生きている人、生きようとしている人たちと出会いました。
医療・福祉という既存のセクターを超えた社会的な対策が求められるなかで、力強く生きている人々の実践的な知を共有できれば、これに勝るものはないと直観し企図しました。
旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒントはその使用者・利用者にどのような価値を実現したか40個の「工夫(ことば)」それぞれが、象徴的で普段使いできる「ことば」、それを補足する短い文、状況や効果を象徴的に示すイラスト、状況、問題、解決策、結果というシンプルな構成で表現されています。
イラストはあえてシンプルな図柄とすることで親しみやすさや、認知症であるかないか、男性か女性か、高齢なのか若いのかといった区別を超えた世界を描き出しています。
各工夫はインタビューから得られた具体的なエピソードをベースとしながら、あえて抽象度をあげ、誰にとっても自分の物語として再構成できるような記述にしています。
また、表面的なことがらではなく、人生をよりよく生きるために有効かどうかを基準に選んでいます。
認知症に関する書籍は多くの場合、家族に焦点が当てられていますが、本人・家族・周囲のそれぞれの視点に必要な工夫を示すと同時に、相互に読みあうことで異なる立場の気持ちも理解しやすくなるように記述をしています。
ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項「認知症になるとなにもできなくなる」という社会の思い込みが、認知症の負の側面を増幅させ、本人や家族の希望をさらに奪っていきます。
認知症であっても人が人としていきいきと生きたいという気持ちに変わりありません。
またそれを実際に実践している人たちがいます。
「認知症とともによりよく生きる」ことをひとつの「新しい旅」として捉え、伝えることで、認知症への取り組みの新しい流れを生み出したいと考えました。
どこで購入できるか、どこで見られるか丸善ジュンク堂、紀伊国屋書店等の書店、オンライン書店(書籍)、amazon.co.jp(カード)、旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント web site、丸善出版:『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』書籍、Amazon.co.jp:旅のことばカード
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