扇情的な鏡

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インターフェースのデザイン

東京大学 大学院 情報理工学系研究科 廣瀬・谷川研究室

グッドデザイン賞

鏡の中をのぞきこむと自分がうつっている。

そこでもっと笑うボタンを押すと、自分の顔がにやっと少しだけ笑う。

逆に悲しい顔になるボタンを押すと、少しだけ悲しい顔になる。

システムとしては、カメラから撮影した顔を画像認識して目や眉毛の部分を少しだけ動かしてディスプレイから提示するシステムだが、これを鏡に見えるようなパッケージングして上手に見せている点が魅力的である。

自分の感情は自分のものだと思っていたが、こんな簡単な仕組みで自分の感情が変化して感じられるのかという驚きがあった。

扇情的な鏡の概要実際に自身の表情は変化していないものの、疑似的に表情が変化したように情報を提示することで、それを認知させ無自覚的に感情を喚起させる鏡のデザインです。
具体的には、自分は普通の表情をしているのに、鏡の中の自分が笑っていたり、悲しんでいるように見せることによって、鏡の中の自分の影響を受けて自身の感情状態に影響を与えます。
この鏡により、嬉しい・悲しいといった感情状態だけでなく、自身の身に着けている物の好き嫌いにまで影響を与えることができます。
プロデューサー東京大学大学院 情報理工学系研究科 廣瀬通孝
ディレクター東京大学大学院 情報理工学系研究科 鳴海拓志
デザイナー東京大学大学院 学際情報学府 吉田成朗
扇情的な鏡のデザインについて「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
「悲しいから泣くのか、泣くから悲しいのか」というような人の感情喚起の認知プロセスを利用して、あたかも自身の身体反応が変化したように認知させることで、人々の感情状態に無意識的な影響を与えます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
鏡は毎日見るものであり日常生活に欠かせない物の1つです。
人々が日常的に使っているものをデザインし直すことで、人々の生活に溶け込みやすく、日常生活に新たな価値を付加することができると考えました。
そして、落ち込んでいる時や元気が出ない時でも、疑似的な笑顔のフィードバックによって、自ずと気持ちをポジティブにします。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
人の感情喚起の認知メカニズムを利用することで、従来工学的に扱うことが難しかった感情を扱い、感情という心理的な側面の体験を作り出す手法を構築することができました。
また、試着室やデジタルサイネージにこの手法を適用することで、商品の魅力度を上昇させたり、感情に直接訴えかけるような宣伝方法が可能となり、今までできなかったような感情状態に直接働きかけるようなシステムやコンテンツの作成できます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
他者理解などのコミュニケーション支援や、うつ病や認知症などに対する心理的療養に転用できる技術への発展が期待できます。
ユーザー・社会に伝えたいこと実生活に溶けこみ、日常生活において人々の主観的な体験だけでなく行動までも無自覚的に作りだすようなインタフェース技術を創造していきたいと考えています。
そして、人間が意識してインタフェースを利用するのではなく、インタフェースが人間の行動に無意識的に介在して、自然と目的とする状態へと収束させる、本当の意味での人間の直感と等しい、機械と人間が共生するような社会の創造を目指します。
どこで購入できるか、どこで見られるか東京大学大学院 情報理工学系研究科 廣瀬・谷川研究室、扇情的な鏡 / Incendiary reflection、廣瀬・谷川研究室
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オフィシャルサイト http://www.shigeodayo.com/incendiary_reflection.html

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