みんなの白菜物語プロジェクト

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みんなの白菜物語プロジェクト

コミュニティ・地域社会のデザイン

リエゾンキッチン(一般社団法人リエゾンキッチン/明成高等学校リエゾンキッチン) (宮城県)

グッドデザイン賞

とても身近で日本の食生活に欠かせない「白菜」を通して、宮城地域の伝統を活かした新しいふるさとづくりをめざした活動。

白菜のふるさとといわれる宮城地域に点在する「白菜物語」を掘り起こして、地域らしさに結びつけるなど、白菜を通しての食の学び、自然との共生を再考する機会をつくりだすとともに、食の恵みの大事さを再認識させる活動として評価される。

また、活動の1年目に東日本大震災に遭遇し、食と生のあり方にも直面したことで、地域の暮らしの真の豊かさをもたらす身近すぎる地域の恵み「白菜」の忘れていた価値にも目を向け、「白菜物語」が地域に暮らす人々のこころの復興に貢献することにも注目したい。

みんなの白菜物語プロジェクトの概要宮城は、白菜の育種と生産に関して百年の伝統を有する「白菜のふるさと」。
本プロジェクトは、地域伝統の白菜の食文化資源を活用した地域づくりの取組である。
社会教育的な「食の学び」から多面的な「新しいふるさとづくり」を推進。
地域の食文化は、その地域固有の自然や風土、そこに生きた人々の知恵や工夫、願い等により紡がれたふるさとの「思い」とその「カタチ」である。
地域連携による多様な「食の学び」からふるさとの「思い」が紐解かれる時、心豊かなふるさとの「らしさ」に出会う。
またこれが、今に生きる人々のふるさとへの「思い」と出会う時、人間と生活の論理に基づいた未来への心豊かなふるさとの「カタチ」が映し出される。
プロデューサーリエゾンキッチン 高橋信壮
ディレクター月本麻美子
デザイナー三浦千春
みんなの白菜物語プロジェクトの開発・企画についてサステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと
プロジェクトが始まってちょうど一年経過した2011年3月、大震災に遭遇した。
震災後からのプロジェクトは、まさにふるさとの「復興」を進める取組となっている。
地域「産官学民」の多様な主体と対象が関わることにより、教育、産業、福祉、環境、国際交流等の多面的な活動に深化し、良い循環が生まれている。
また、塩竈市浦戸諸島での「採種文化の保存活動」では、人と自然との関係についての学び合いの場が生まれている。
みんなの白菜物語プロジェクトのデザインについて「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
「白菜」という身近な野菜をテーマに「食とは何か?」を問う。
その問いに世代を超え、地域を越え、立場を越えながら考え合う「食の学び(食育の場)」を社会に提供している。
震災後、私たちは、食に関して、様々な問題を抱えている。
それは「生きること」にも直結する課題でもある。
食のふるさと「みやぎ・東北」からの多様で、かつ多面的な「食の学び」は、地域の復興と共に個の「心の復興」にも貢献していきたいと考えている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
身近すぎる食がもたらす「暮らしの豊かさ」、あたりまえの存在が、ありがたい幸せであること。
地域の「食の学び」は、生産と経済の論理だけでは得られない人間と生活との論理を重視した「暮らしの豊かさ」を個々の人々が主体的に考える場として社会に提供された。
と同時に震災後の被災地「みやぎ・東北」においては、ふるさとを耕し続けた人々の「思い」の記録となり、その「思い」が未来へ向けた希望の「カタチ」となった。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
地域農業の復興や食産業企業等と連携した商品開発にも展開。
「産業」との関わりも一貫してOrigin × ♥ = Originality の視点が持ち続けられている。
「食の学び」が被災地の一次産業から三次産業の復興に貢献できること。
白菜等の身近な食について、その見方や関わり方を変えてみると新たな価値が生まれる。
身近な暮らしのちょっとした一瞬に「幸せ」を感じる心の感性への貢献こそ食産業の本質なのである。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
大震災の発生以降、私たちは、自然の「猛威」を思い知らされた。
と同時に本プロジェクトのひとつの成果として、ふるさとの食文化が、自然や風土から生まれる食の「恵み」であることにも改めて気づかされた。
自然に対し謙虚に向き合い、ふるさとの「食」にも謙虚に学ぶこと、自然に生かされふるさとに生きる、自然と共に人はどう生きるべきかについて、ひとつの方向性を世に示すことができた。
ユーザー・社会に伝えたいことOrigin × ♥ = Originality /「はじまり」を「大切に思う」と「らしさ」が生まれる、本プロジェクトで最も伝えたいデザインの方向性である。
身近な白菜の物語が、人間と生活の論理に基づいた「暮らしの豊かさ」につながり、震災復興期の「新しいふるさとづくり」にも貢献している。
日頃何気なく接している「モノやコト」にも、その「思い」をたずねてみると幸せの「カタチ」が見えてくるのかもしれない。
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オフィシャルサイト http://www.liaison-kitchen.jp

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