東京工業大学環境エネルギーイノベーション棟

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東京工業大学 グリーンヒルズ1号館

公共用途の建築物・空間

東京工業大学 (東京都)株式会社日本設計 (東京都)

グッドデザイン賞

環境エネルギー研究施設として、60%のCO2削減と電力自給自足の使命を帯び、それがわかりやすく外観の表現となっている。

いかにも工業大学らしいテクノロジーの表現である。

ソーラーエンヴェロープと呼ばれるソーラーパネルの外皮が稲掛けをイメージしてデザインされたというギャップが面白い。

ルーバー的にデザインされているので、内部と外部が遮断されていないところが良い。

内部のあり方も、窓が開いて自然換気が出来たり、窓辺にベンチやバルコニーを配するなどの工夫があるようであるが、そういった使用状況も見てみたいところである。

東京工業大学環境エネルギーイノベーション棟の概要本棟は、環境エネルギー研究の推進と災害時のエネルギー供給を可能にすることを目標とした「グリーンヒルズ構想」と呼ばれる東工大キャンパス計画の中心的な役割を担う研究施設である。
CO2排出量の劇的な削減と世界の環境エネルギーの拠点となるべき研究環境の提供を基本構想として計画されている。
建物の表現上主役となる太陽電池パネルを最大限設置するために、建物本体から切り離されたソーラーエンヴェロップが生まれた。
屋根や壁に太陽電池パネルを設置する従来の方式ではなく、太陽電池パネルが自立した要素として建物より大きくひろがることにより、電力自給自足型研究施設であるこの建物の存在意義が明確に表現されている。
プロデューサー東京工業大学 環境エネルギー機構
ディレクター東京工業大学 塚本由晴研究室 准教授 塚本由晴(意匠)/竹内徹研究室 教授 竹内徹(構造)/伊原学研究室 准教授 伊原学(環境・エネルギー)
デザイナー東京工業大学施設運営部 日本設計 第3建築設計群長 福田卓司 日本設計 建築設計群主管 平山浩樹 日本設計 建築設計群 讃井章
東京工業大学環境エネルギーイノベーション棟の開発・企画についてサステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと
低炭素社会に配慮した建築、設備のモデルを追求すべく、研究施設の劇的なCO2削減に挑戦している。
この建物は電力需要が多く制約の大きい条件下であるが、650kWの大容量太陽電池パネルを高効率機器の導入、適切なシステム設計、効率的な運用及び、化石燃料を使った高効率燃料電池システムなどと組み合わせて用いることで、自然エネルギーを主力電源として、棟内で利用する電力を、自給自足可能な計画を実現した。
東京工業大学環境エネルギーイノベーション棟のデザインについて「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
本研究棟では、窓辺に造り付けられたベンチや各階に設けられたリフレッシュスペース、外気に触れられるバルコニーなどといった、様々な人のふるまいを誘発する、研究活動以外の生活のための居場所を随所に設けている。
一般的な研究棟のもつ閑散としたイメージではなく、人の交流を生む活気のある環境を実現している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
一般的にこの規模の建物ではカーテンウォールなど開閉できない開口部をもつものが多いが、本研究棟ではアルミ製の引き戸を用いて、全ての窓から新鮮な空気を取り入れることを可能にし、快適な室内環境をつくりだしている。
また人の集まる一階ホールでは、水平に連続する大きな窓を設け、内部が外から垣間見える、親和性と透明性のある外観をつくりだし、生活の様子を感じることができるキャンパス環境の形成に貢献している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
研究棟であって高度な低炭素化と電力の自給自足の両立が可能になることが明らかになれば、災害のリスク、電力不足などもあり、現在の集中大型発電によるエネルギーシステムから、建築と一体となった分散型のエネルギー発電システムへの流れが加速する可能性がある。
すると、分散型の電源を一定の単位で制御、安定化させるスマートグリッドが重要になる。
世界に先駆けてこのような研究開発が進めば、新たな産業分野が構築される。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
この建物は劇的なCO2の削減と電力自給自足型研究施設の実現に挑戦し、エネルギー、建築、構造が統合されたデザインを実現している。
3.11の震災以降、エネルギーシステムの見直しが喫緊の課題となる中で、黒いパネルに被われた謎めいた姿は、都市の風景にインパクトを与え、「建築」と「エネルギー」の関り方の先行的事例として、時代が動きつつあることをしっかりと人々の心に刻むであろう。
ユーザー・社会に伝えたいこと地球環境やエネルギーが社会的な問題となる中で、建物で省エネと創エネを実現していくことが、これからの建築デザインに託された大きなテーマである。
しかもそのデザインが普及していくためには、美しく、人間の生活空間にとけ込む文化性が必要である。
劇的なCO2排出量の削減に挑戦したこの建物のエネルギーと建築が統合されたデザインが、これからのサステナブルな社会を構築する新しい流れとなることを願いたい。
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オフィシャルサイト http://www.arch.titech.ac.jp/tsukamoto_lab/index.htm

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