千葉大学アカデミック・リンク

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大学図書館

公共用途の建築物・空間

国立大学法人千葉大学 (千葉県)株式会社佐藤総合計画 (東京都)

グッドデザイン賞

大学図書館の増築であるが、所謂大学図書館にありがちないかめしさが無い。

森に面した立地を生かして、木漏れ日の中で学習しているような気にさせるスペースを実現させている。

森に開いた明るい学習スペースは恐らく学生の間で人気のたまり場になっているであろう。

学生が使用している状況の写真があるとなおわかりやすかったと思われる。

ミルフィーユルーバーと名付けられたルーバーも森に呼応してデザインされている所は良いが、ルーバーのパターンがどのような効果を上げているかは不明である。

千葉大学アカデミック・リンクの概要大学図書館は、大学の教育研究に資する資料の収集・整理・提供・保管が主たる目的であるが、本計画では、そうした機能を補完・拡張し、日本の大学における教育、学習の改革に向けた先駆的モデルとなるよう増築・改修を行った。
改修棟が従来の図書館機能を担う一方で、増築棟では構造体を書棚「ブックツリー」として活用、自由度の高いプランを実現し、学生のアクティブな学習活動を誘発する空間づくりを行った。
また、「かたらいの森」との一体感を醸成するためにミルフィーユルーバー(千の葉の意)により透明性の高いファサードを実現。
これは建物内外の者が互いに刺激を受ける「見る」「見られる」関係を作り出すことを狙ったものである。
プロデューサー千葉大学附属図書館長 竹内比呂也
ディレクター千葉大学キャンパス整備企画室長・教授/上野武+千葉大学施設環境部長/小山薫+株式会社佐藤総合計画/鳴海雅人、渡辺猛
デザイナー千葉大学施設環境部/澁谷祐二、牧原滋+株式会社佐藤総合計画/渡辺猛、松本健、牛込具之+ミチイト/山田尚弘、酒匂克之
千葉大学アカデミック・リンクの開発・企画についてサステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと
増築棟は、既存棟と「かたらいの森」をつなぐ接点となるように計画。
森という環境資源を有効に利活用することを目論んだ。
具体的には、ミルフィーユルーバー(アルミと再生木の複合ルーバー)による光熱環境の制御、窓際の熱負荷を低減する床下吹出口と天井側吸気口を組み合わせたペリメーターレス空調などである。
特に、ルーバーは広葉樹林の樹形を投影し粗密を検討・配置されており、葉の粗密を利用し室内の光環境を適正に保つ。
千葉大学アカデミック・リンクのデザインについて「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
アカデミック・リンクは、これまで閉鎖的な空間で行われがちであった人間の知的活動を開放的な空間で展開することを可能にし、それを見る人が新たな知的活動を生み出す刺激となるように設計されている。
その基本は人間の相互作用に基づく「気づき」である。
開放的なプレゼンテーションスペースでは様々なセミナーが開催され、見せる書棚であるブックツリーでは、棚を作る人の視点での資料構成が見る人に新たな発見をもたらす。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
アカデミック・リンクが備える様々な機能および新たな学習環境は、学生に対して、これまでありがちだった受け身での講義の参加から、自発的な学習者へと変化するきっかけを与えるものである。
コンテンツを利用した事前学習、事後学習の充実、情報リテラシー能力の涵養や様々な学習支援の提供、そしてディスカッションをベースとした学習を促進する環境によって、学生のライフスタイル全体をも変革させる可能性を秘めている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
大学が、知識基盤社会を支える人材輩出のための教育機関と位置づけられるならば、大学図書館は、そのための基礎的な学習基盤を提供することが求められよう。
このとき、本計画のように、従来の図書館のあり方から一歩踏み出し、新たな学習環境を模索することは、新たなタイプの人材の輩出を準備するものといえる。
同時に、この活動は大学の知のあり方をより開かれた開放系のシステムにする契機を秘めている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
図書館の特質を担保しながら、大学の考える自由かつ能動的な学習、すなわち「アクティブ・ラーニング」を促進するために、学習者に使いやすいコンテンツを提供することや、学習を必要に応じて支える人材の提供などのシステム面での整備も行っている。
また、改修棟の記憶を読み込み、技術的な工夫、例えば階高を変えることなく天井高を高くするなどの方法を加味して増築することで、より長く、より快適に使うこと追求した。
ユーザー・社会に伝えたいこと大学における学習の質の向上の方策が議論されている中で、千葉大学はそれらの議論から一歩先んじる形で、コンテンツを活用する新しい学習環境の構築を提案してきた。
これを具現化したアカデミック・リンクという環境は、知識基盤社会を生きる力を持った人材の養成のための、日本における先駆的モデルである。
今後、このモデルを原型としつつも、各大学の状況に適合した多様な応用形が多く生まれることを期待している。
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