せんだいスクール・オブ・デザイン

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多規範適応型コラボレーションによるプロジェクト駆動型デザイン教育

デザインによる教育・人材育成

国立大学法人東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 せんだいスクール・オブ・デザイン(宮城県)

2011年度 グッドデザイン賞 受賞

今、世界で多様な社会構造に適応する横断的で全体的な思考が求められている。

この多規範適応型コラボレーションのせんだいスクール・オブ・デザインは、地域密着型のクリエイティブ産業育成プログラムとして求められている、まさしく多様で全体的プログラム構成から出来ていて素晴らしい。

このプロジェクトが東北震災復興の中で進められていく事は意味深く、この成果が東北の復活にも、日本の再生にもきっと大きな役割を果たすことになるだろう。

せんだいスクール・オブ・デザインの概要2010年秋に始まったせんだいスクール・オブ・デザイン(以下SSD)は多様な業種、領域が恊働し、グローバルに交流し、先端テクノロジーを活用するプロジェクト駆動型デザイン教育を通じて、地域の課題に取り組むクリエイティブな人材を養成する新しい教育プログラムです。
SSDは、東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻が仙台市と連携し、文部科学省が運用する科学技術戦略推進費のプログラム「地域再生人材創出拠点の形成」の一環として2015年3月まで実施される予定です。
プロデューサーSSD運営委員会:国立大学法人 東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻 本江正茂准教授、五十嵐太郎教授、石田壽一教授、小野田泰明教授
ディレクターSSDスタジオマスター:国立大学法人 東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻 堀口徹助教、石上純也特任准教授、平田晃久特任准教授
デザイナーSSD研究員:国立大学法人 東北大学大学院工学研究科 都市・建築学専攻 阿部篤、小川泰輝、斧澤未知子、鎌田恵子、保科陽介
せんだいスクール・オブ・デザインの開発・企画についてサステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと
地域に根ざしたデザイン教育プログラムとして,仙台市の抱える切実な問題を取り扱い,デザインによる地域の自律性強化に取り組んでいる。
具体的なスタジオ課題として,地域の出版文化の問題,新たな公共施設の基本構想,公共交通の経験デザインのありかたなどを,仙台市の全面的な協力のもので取り上げた。
またポスターのデザインコンペを実施するなど,公共団体のデザイン発注者としての役割の範を示している。
せんだいスクール・オブ・デザインのデザインについて「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
デザイン作業の協働化を初歩的な段階から体験するには,長時間にわたって濃密なコミュニケーションが可能な環境に身を浸し,行動と内省を繰り返す経験を積むことが必要である。
こうした経験が可能になるように,学内に24時間週7日利用可能なワークスペースを開放し,受講生に提供している。
震災後の特別講義においても,限定的とはいえ,開かれた討議の場を設け,知識の消費に終わらない,生々しい声の交換を促している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
クリエイティブ産業は絶え間なく学び続けなければならない産業である。
新しい技術、新しい価値観、新しい方法を常に学び続けることなくして、クリエイティブでありつづけることはできない。
伝達された知識を実際に定着するためには、問題を実際に自分で解いてみる経験が必要であり、そのプロセスを共有する共同体が必要である。
SSDが提供しているのは、この学びの共同体であり,学び続けつつ働くライフスタイルである。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
SSDでの協働経験は,仙台地域のクリエイティブ産業を,断片化されて東京の下請けに甘んじる構造から転換し,自律的ネットワークを作り出す契機となる。
単なる名刺交換会では,信頼にもとづく協働関係が構築されることはない。
失敗してもいい「練習試合」としてスタジオ教育プログラムに多くの受講生が参加し,その経験が地域に蓄積されていくことによってはじめて,実のあるクリエイティブ産業の育成が可能になる。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
仙台市が東北地方の都市の中で例外的に若年人口が多いのは多数の大学があるからだが,東北大学ではその卒業生の八割が県外で就職してしまう。
地域で活躍している人々との協働経験を通じ,また地域の切実な課題に取り組むことを通じて,東北で働くことの可能性をポジティブに考えてもらいたい。
同じことは地域の社会人にもある。
SSDは大学を活用する契機として「学都」仙台を実体化する一助となる。
ユーザー・社会に伝えたいことすぐれたデザインが社会の中で成就するためには,デザイナーだけでなく,クライアントも消費者も,その価値を共有していることが必要です。
SSDの多規範適応型でプロジェクト駆動型の実践的なデザイン教育を通じて,仙台がクリエイティブな都市として認知されるようになることを望みます。
この地域のクリエイティブパワーを高めることが,長く続く東日本大震災からの復興プロセスを実り多いものとするでしょう。
どこで購入できるか、どこで見られるか国立大学法人東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻 せんだいスクール・オブ・デザイン
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