立正大学熊谷キャンパス再整備

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ランドスケープおよび施設整備によるキャンパス・リノベーション

土木・環境整備・地域開発・都市デザイン

株式会社石本建築事務所(東京都)

2011年度 グッドデザイン賞 受賞

樹木や水路等の既存の資源をいかしつつ、新しい明確なストラクチャーをキャンパスに生み出している点を評価した。

自然と人口の対比が小気味よく、居心地のよい時間をすごせるものとなっている。

立正大学熊谷キャンパス再整備の概要開設後40年を経た、広大な敷地をもつ郊外型のキャンパス・リノベーションである。
熊谷市郊外のこの地域には森が広がり、畑・集落などの生活の場はその森に穿たれた孔のようなパターンを成して、風景をかたち作ってきた。
既存キャンパスもこのパターンに倣い、水路を挟んで、北側に校舎やグランドが、南側に森が存在した。
これを再定義し、広場などランドスケープ整備や新校舎建設を行う「アクティブゾーン」と、緑を保全する「キャンパスフォレスト」を水路を境に明確に分けた。
これにより、この2つのゾーンが相互補完し、対となってキャンパスの魅力を高めることで、ひとと自然と建築が融合した資産としての風景を実現した。
プロデューサー立正大学学園 理事長 及川周介
ディレクター立正大学学園 学長 山崎和海
デザイナー石本建築事務所 榊原由紀子 オンサイト計画設計事務所 長谷川浩己
立正大学熊谷キャンパス再整備の開発・企画についてサステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと
SEGES認定取得と42%のCO2削減効果 再整備にあたり、2300本に及ぶ既存樹の調査及び維持保全、並びに300本の新規植樹を行ない、大学として初のSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)認定サイトとなった。
自然エネルギー利用の促進やBEMSによる監視・省エネチューニングにより新校舎運用開始から1年間の一次エネルギー消費量は866MJ/㎡・年であり、大学の平均値より42%削減されている。
立正大学熊谷キャンパス再整備のデザインについて「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
施設を集約し、生まれた空間をランドスケープ整備し広場を作った。
そこには既存森や桜並木などが緑陰をもたらし、学生・教職員や近隣住民の方々にとって、格好の休息や散策の場所となっている。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
熊谷キャンパスには約3500人の学生が在籍している。
また、校内には既存の寄宿舎があり、1000人近い学生が暮し、「24時間キャンパス」の様相を呈している。
そのため、キャンパスが教育の場だけでなく、生活の場であることを意識した。
木陰の広場や森をのぞむインターネットカフェなど、様々なTPOに対応できる場を用意している。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
ランドスケープ整備の「地産地消」 既存建物の解体発生材(約3,000㎥分)を現場にて自走式粉砕機を使用してRC砕石化し、路盤材として再利用した。
また、新校舎建設で発生した残土は既存テニスコート脇に観客席をつくるなど、盛土をしてキャンパス外に出さない計画とした。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
かつてキャンパスの森は学生の活動領域から、動線としても視覚的にも切り離されており、それがこのキャンパスのスケールを活かせない最大の要因ともなっていた。
今回の再整備において深い緑の森は常に水路の対岸に見えており、それは借景として、暑い夏には魅力的な木陰として、また微気象緩和の重要な緑地帯として、極めて重要な位置づけとなっている。
ユーザー・社会に伝えたいこと今回の再整備にあたり、大学とのワーキングセッションの中で「建物はいらない」という言葉が出た。
25,000㎡の新校舎を建設しつつ、「建物はいらない」とは一見自己矛盾のようだが、なかなか深い言葉だと思う。
キャンパスとは、建物の集合体を指すのではなく、様々な背景をもつ個々人がその空間のなかで体験するシークエンスだと感じている。
ぜひ現地で体感していただきたい。
どこで購入できるか、どこで見られるか埼玉県熊谷市万吉1700 立正大学熊谷キャンパス
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オフィシャルサイト http://www.ris.ac.jp

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