南海ターミナルビル再生計画

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複合施設

商業・産業用途の建築物・空間

南海電気鉄道株式会社(大阪府) 株式会社髙島屋(大阪府) 株式会社プランテック総合計画事務所(東京都)

2010年度 グッドデザイン賞 受賞

新旧の対比が明解で、リノベーションにより既存建築の魅力がよりいっそう増していることが素晴らしい。

また、かつての増築により複雑化した動線を整理し、界隈に対して大らかな公共的空間を提供できている点も評価した。

南海ターミナルビル再生計画の概要南海ターミナルビル再生計画は、南海ビル、南海会館ビル、なんばCITY(なんば駅含む)、スイスホテルからなる日本有数の巨大コンプレックスである南海ターミナルビルの「保存」・「再生」をテーマとした増築改修計画である。
髙島屋大阪店増床をはじめ南海ビル外壁改修、なんばガレリア(旧ロケット広場)新設等を行うことにより、ターミナル全体の回遊性を強化し、施設間の相互接続を行うことにより5つの独立した施設を1つのコンプレックスへと集約させた。
また、昭和7年からなんばの顔として親しまれてきた既存館のファサードである南海ビルの意匠をガラス壁面に映し込み、既存館・新館が連続した一体の建物と見える様に表現した。
達成しようとした目標施設の中心であるべきロケット広場の存在感が消え、施設それぞれが独立しており各々の関係性が希薄であり、各施設の回遊性が低く、周辺街区との一体感が弱いことが相互に影響しエリアとしての閉塞感につながり、大阪の都市間競合において「ミナミ」が「キタ」に圧倒されていた状況であった。
ロケット広場を改修し、なんばガレリアの新設等により施設の中心軸を定め、街(なんば)の活性化「ミナミ」の街の再生を目指した。
プロデューサー南海電気鉄道株式会社+株式会社髙島屋
ディレクター株式会社プランテック総合計画事務所
デザイナー株式会社プランテック総合計画事務所
南海ターミナルビル再生計画のデザインについてキタとミナミは比較して評されることが多いが、ふたつのエリアでは全く性格の異なるまちづくりが進められている。
ミナミでは昔ながらの大阪らしさが未だに残る土地柄もあり、人々の感性を生かした成長、大阪らしさを継承する独自性あるまちづくりが進む。
今回のターミナルビル再生がきっかけとなり、キタの大規模開発と一線を画した個性的な成長が展開されていくことを期待している。
南海ターミナルビル再生計画はどのような使用者・利用者を想定したか駅施設に属する部分については、老若男女、だれもが使用することを想定し、かつ、関西空港からの玄関口として4カ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)対応したサインを設置し、外国から来られた方の利便性も想定している。
髙島屋については、昔からのなじみの方が戸惑わず、かつ、新しい世代の客層の利用も想定している。
南海ターミナルビル再生計画はその使用者・利用者にどのような価値を実現したか駅施設に属する部分は、多数が利用する動線の通路幅員を適正な大きさとし回遊性を高めた。
又、屋根が複雑に架けられ閉鎖的になっていた空間にガラスの大屋根を設けることにより人々が行き交う明るい大アトリウム空間を作り出し、ターミナルビルの中心軸を確立した。
髙島屋は、創業以来培ってきた伝統と格式に先進性を挿入し、髙島屋の格や親しみやすさを保ちながら未来性を感じ、楽しく買い物ができる空間を生み出している。
その問題点に対し、どのように対応したか建物外観のイメージを決定づけているテラコッタ装飾をできうる限りオリジナルを残す事を前提に補修を行い、タイルは乾式工法によって貼り替えた。
ファサードを特徴づけるスチールサッシは、既存枠を利用したカバー工法を採用し、そのプロポーションを保存した。
生きられた商業施設として今後も使い続けるために、再生した建物の意匠性・歴史性が短期間で損なわれてしまう恐れがあるサイン・広告類の設置に対するルールを定めた。
どこで購入できるか、どこで見られるか南海難波駅、髙島屋大阪店、なんばCITY、なんばダイニングメゾン
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オフィシャルサイト http://www.takashimaya.co.jp/osaka/index.html

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