クイーンズメドウ・カントリーハウスプロジェクトその2

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地域の再生

公共用途の建築物・空間

株式会社アネックス(東京都) 株式会社プランタゴ(東京都)

2008年度 グッドデザイン賞 受賞

疲弊した里地の再生は簡単ではない。

それは経済主導の社会では自力で生きていくための経済基盤がなかなか出来ないからだ。

本プロジェクトはかつてこの地域を支えてきた馬との共存を選択し、独自の手法をつくりながら、定住者の確保と事業化に繋げることでこの地の維持を試みている。

まさに地場力であり、未来に対する地域再生の可能性を示唆している。

クイーンズメドウ・カントリーハウス(QMCH)の馬付住宅(馬100頭)プロジェクトその2の概要私達は遠野市の水系最上流部の集落近傍、創設700年の駒形神社近くで馬付住宅(馬100頭)プロジェクトを97年より民間単独自主事業で進めています。
約6.5haのエリアにある、水田、畑、草地、林間放牧地、山林を再生活用し、人にやさしく、頑強なチロル産の山岳馬ハフリンガー種の馬6頭を遠野独特の夏山冬里方式で飼養し、ゲストが宿泊し、馬でのトレッキングや農作業ができるBED&BREAKFASTなど、馬付住宅モデルファームを実証実験中。
今年からは有機営農ユニットとしてデータ数値化を進め、同時に、QMCHを拠点に周辺一帯に営農ユニットを展開するプランニングも進めています。
達成しようとした目標馬付住宅(馬100頭)プロジェクトは、1. FIELD 有機農業と環境の再生、2.MAN 馬と人の育成、3.HORSE 馬産と有機エネルギー活用 の3つのプログラムで経営化の実証実験を重ねています。
戦後の農業近代化の負債と経済のグローバル化で壊滅的に疲弊した中山間地域を、エコロジカルで豊かな“山里”として再生する。
プロデューサー株式会社アネックス 代表取締役 今井 隆
ディレクター株式会社プランタゴ 代表取締役 田瀬 理夫
デザイナー有限会社アルキノーバ 代表取締役 高木雅行、千葉真樹子+有限会社林崎建設 代表取締役 林崎俊勝、大工 堀切長太郎+QMCH 徳吉英一郎、徳吉敏江、岩間敬、金子光代
クイーンズメドウ・カントリーハウス(QMCH)の馬付住宅(馬100頭)プロジェクトその2のデザインについて馬付住宅(馬100頭)プロジェクトは現代のグローバル化現象に対応できずに疲弊した中山間農村の地域再生を図ることを目指しています。
地域再生問題の中核を捉えるには、論評ではなく、現場で実際に行動し検証することが重要であると考えています。
荒廃した環境に技術と知恵と見識ある投資をもって、人と馬を育て、豊かな暮らしのある山里を再生し、地域に提示していきたい。
クイーンズメドウ・カントリーハウス(QMCH)の馬付住宅(馬100頭)プロジェクトその2はどのような使用者・利用者を想定したか1.定住化促進と流域環境の生態的な再生/水源水系・流域保全に配慮したエコロジカルな有機農業のモデルを示し、若人の定住化を促進する。
2.若人定住と馬農家の育成/次世代による地域の営み(生業)と馬農家の担い手にモデルを示す。
3.新馬種の生産と血統管理技術の確立/馬文化の継承と創造に寄与する新馬産制度を構築し、次世代にふさわしい馬種の生産管理と馬糞エネルギー、馬力を活用して「地域のいとなみ」を再生。
クイーンズメドウ・カントリーハウス(QMCH)の馬付住宅(馬100頭)プロジェクトその2はその使用者・利用者にどのような価値を実現したか遠野地方に見られる3つの課題は、馬の放牧を主体とした山林や農地の生態系回復とその担い手の確保の問題ですが、新たな田舎暮らしの実現やグリーンツーリズムの推進など、我が国の中山間地農村に共通する課題です。
草地生態系や水源水系の保全と歴史・民族・文化との共生までを含めたトータルな環境風景の問題でもあり、言い換えれば、日本の国土と民族文化の保存と再生にかかわる包括的な問題のひとつの解答です。
社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点遠野はかつて日本一の馬産地で人と馬がひとつ屋根の下に住み、曲り屋、屋敷周り、田畑、草刈り場、放牧地、駒形神社と馬溜まり、といった人と馬との係わりが連続的に営まれていた。
1955年の馬農家2000戸、馬4000頭は、1975年までに60戸、75頭に激減した。
数百年培ってきた馬と人とが関わる環境のシステムは20年でなくなってしまった。
その後の人工造林による山林経営と牛による酪農経営はいま崩壊直前です。
その問題点に対し、どのように対応したかかつての馬農家の土地利用とそのインフラを克明にトレースし、馬付住宅とそのクラスター展開の展望をたてる。
一時捨てられた土地には水が流れ馬道が通っている。
草木は伸び山は荒れたが、人が馬が戻ってくれば山は復活する。
かつての馬道と現在の林道をたどり馬付住宅をネットワーク化し、事業にふさわしい種の馬を導入し、育て、乗る。
馬の堆肥で米や野菜をつくり、馬糞エネルギーも利用して自律するモデルを構築し、実証する。
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