あけぼの学園 南楓亭

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幼稚園/保育所

公共用途の建築物・空間

無有建築工房(大阪府)

2008年度 グッドデザイン賞 受賞

仮設的で短時間しか存在しない建物だからこそ、より自由な発想で建てられた子供の為の空間。

子供が日常的に長時間居住する教育の場としての施設(=母屋)では、子供の安全や運営管理のしやすさがより重視されるが、時間軸的にも一過性の自由度の高い空間(=はなれ)は、子供達のどのような行動をも受け入れるおおらかさが保証されている。

ここで子供達は冒険心やそれに伴う危険の度合も体得出来るのではないか。

あけぼの学園 南楓亭の概要この建物は、設立50年を迎える幼稚園/保育所が「認定こども園」として建て替えられるのに先行し、園庭に建つはなれとして誕生した。
園庭の生い茂る木々の間を縫うように配された、(120×150mm角×2本の)通しの合わせ柱の列柱によって持ち上げられたボリュームは、木々に包まれるように宙に浮かんでおり、屋根面と壁面によって2階の空間を囲いとっている。
列柱と角度をもつ壁面のずれが生む隙間が子供たちの格好の居場所となっている。
一階の床は園庭に近い高さに抑えられ、建具のみによって園庭から囲いとられる。
園庭の木々の中に浮かぶツリーハウスのような「はなれ」は、子供たちの特別な「家」となっている。
達成しようとした目標児童福祉法改正により、保育所の構造規定において準耐火構造二階建が可能になったことを受け、燃え代設計を用いた木造の建築とし、準耐火の性能を満たしながら、在来工法がもつ仕口の工夫により木造の粘りを活かした架構表現を目指した。
また、工事の進行とともに形態を変えながら、時間とともに建物がその場所により一層馴染んでいくことを目標とした。
プロデューサー学校法人あけぼの学園
ディレクター有限会社無有建築工房 竹原義二
デザイナー有限会社無有建築工房 竹原義二、清水佳代
あけぼの学園 南楓亭のデザインについて既存の木々や園舎との関係の中で場所を読み、建物の形態・配置を決定し、時間軸の中で建物がその場所に馴染んでいくように計画した。
そこに子供たちが入った現在、彼らは実に生き生きと建物の中を駆け回っている。
木造の粘りを活かした構成と連続する柱・梁、接合部の組み方が、現しで表現され、肌で触れることができる、小さな「家」のような園舎が子供たちの心の原風景となることを願っている。
あけぼの学園 南楓亭はどのような使用者・利用者を想定したか入園している園児、保護者、卒園生、保育士、地域の人々など
あけぼの学園 南楓亭はその使用者・利用者にどのような価値を実現したか園庭の木立の中に置かれる遊具のようなスケールをもつ、誰もが集まれるおおらかな一室空間とし、外部を感じながら風雨を凌げる心地よい場所となった。
通しの合わせ柱と合わせ梁、「覆い」としての屋根・壁による、木造の構成が建ち上がったあとも見てとれ、肌で感じることができる。
社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点園庭の既存の木々は、既成市街地に豊かな緑地を提供していた。
建物を建てるにあたってこの繁茂する木々をどう活かすかが求められた。
また、1階部分は、本園舎工事中の仮園舎としての役割を終えたあと、園庭の一部として土に還すことが求められ、可能な限り部材を再利用・移設することが計画の中に盛込まれた。
その問題点に対し、どのように対応したか園庭の木々を避けるように平面を屈曲させ、木々の中に浮かぶ家型屋根の木造のツリーハウスのような様相とした。
屈曲した平面は軒の流れに沿って多角的な拡がりをもち、多様な開口部から木々との関係を結んでいる。
本園舎の建替完了後、1階の建具を撤去して建替園舎に再利用し、足元は床を撤去して、土を埋め戻し、柱だけ残されたピロティとして木立と同じように園庭に還すこととなっている。
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